ケタミンによる二次性硬化性胆管炎
【話題になった論文】
de Tymowski, Christian et al. “Ketamine-induced cholangiopathy in ARDS patients.” Intensive care medicine vol. 47,10 (2021): 1173-1174.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34313797/
【内容】
・COVID-19患者の鎮静でケタミン使用して、二次性硬化性胆管炎を発症した4例を報告したレターに対する返書
・重症患者におけるSCCの危険因子には、胆道虚血、高い呼気終末圧、薬剤による胆管損傷、全身性炎症など。ケタミンが何故二次性硬化性胆管炎を誘発するのか機序は不明。
・COVID-19の患者でケタミンを長期間使用していたり、高用量のケタミンを使用していてビリルビンが増加している場合は、ケタミンによる胆管症を疑うべき
【コメント】
・プロポフォールやミダゾラムの供給不足の中、ケタミンは有用な選択肢
・使用時にはビリルビンなど採血モニタリングが必要
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