集中治療の勉強・雑感ブログ。ICU回診でネタになったこと、ネタにすることを中心に。コメントは組織の意見ではなく、自分の壁打ち用。

カーティス先生の訃報

2023年3月8日  2023年3月8日 
https://mednews.uw.edu/news/curtis/in-memoriam 回診中、度々話題になる医者の名前だった。 集中治療領域の緩和ケアのトップランナーだったが、ALSに罹患し闘病されていた。  2023年2月6日、家族に囲まれて亡くなった。 ご冥福をお祈りします。

集中治療医は緩和ケアとコミュニケーションが専門

2022年5月29日  2022年5月29日 
【論文】 1)Curtis JR, Higginson IJ, White DB. Integrating palliative care into the ICU: a lasting and developing legacy [published online ahead of print, 2022 May 16].  Intensive Care Med .  2)Kentish-Barnes N, Jensen HI, Curtis JR. The legacy of the interprofessional family meeting [p…

ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の人工呼吸器中止

2022年5月15日  2022年10月8日 
【内容】 参考文献1) ・従来、日本の医療における意思決定は医師に委ねられており、患者が意思表示をする機会はほとんどなかった。逆説的ではあるが、ALS患者に対する人工呼吸器の使用が医師の間で受け入れられつつあり、患者の教育や選択の幅が広がることで人工呼吸を辞退するALS患者も出てきている。 ・1993年のアンケート調査(902枚、回答率75%)では、ALS患者の46%が人工呼吸を使用。人工呼吸を行った患者のうち、21%は医師の勧め、10%は本人の希望、12%の患者は家族の希望、15%は本人と家族の話し合い、残りの42%の患者では、患者から詳細なインフォームド…

ACPの効果は定量化できなくてもいい

2022年4月17日  2023年5月12日 
【話題にしようと思う論文】 Curtis JR. Three Stories About the Value of Advance Care Planning.  JAMA . 2021;326(21):2133-2134.  【内容】 ・ACPに関する3つの話を通して、ACPは定量化して証明されることはなくとも、悲しみからの 回復、理解、平穏な感情を支えることができるという多様な方法の1つとしてあってもよいのではないか?と結んでいる ・1つ目の話:終末期の場で事前指示書が家族の癒やしになったという、Curtis先生の義母の話 ・2つ目の話:事前指示書がなく、患者だっ…

癌患者の集中治療:コンセンサス会議

2021年10月27日  2023年5月13日 
【話題になった論文】 Meert, Anne-Pascale et al. “Critically ill cancer patient's resuscitation: a Belgian/French societies' consensus conference.”  Intensive care medicine  vol. 47,10 (2021): 1063-1077.  【内容】 以下の疑問に推奨を出している。 1. 癌患者の集中治療室への入院を誘導するために、合併症の観点から、また基礎疾患である腫瘍性疾患と考えられる治療上の限界を…

外科医の説明技術

2021年10月22日  2023年5月13日 
【話題になった論文】 Taylor, Lauren J et al. “A Framework to Improve Surgeon Communication in High-Stakes Surgical Decisions: Best Case/Worst Case.”  JAMA surgery  vol. 152,6 (2017): 531-538. 【内容】 ・17人の外科医が、コミュニケーション技法として「ベストケース/ワーストケース」戦略について2時間のトレーニングセッションを受けた。 ・高齢患者(年齢68~95歳、70%以上が2つ以上の合併症を…

患者に希望を持たせるべきか?

2021年10月5日  2023年5月13日 
【話題になった論文】 Rosenberg, Abby et al. “Holding Hope for Patients With Serious Illness.”  JAMA , 10.1001/jama.2021.14802. 16 Sep. 2021,  【内容】 ・患者に希望を与えるのは悩ましい。非現実的な希望を抱いて意思決定を困難にしないか?という懸念がある一方で、患者の希望を奪うこと対する懸念もある。 ・既存のデータでは、誤った希望を持っている患者は、希望を持っていない者よりも精神的に良い結果を報告している。実際には、患者の希望が、本当の意味での妄想…

最良の判断とは患者の価値観に基づくものである

2021年10月3日  2023年5月13日 
【話題になった論文】 Radwany S. Our Best Judgment.  JAMA.  Published online September 16, 2021. 【内容】 ・肺気腫の持病がある、筆者の弟が重症COVIDで死亡した。集中治療医が患者の好みや価値観に基づいて明確な予測を立て、強力な提案をしてくれた集中治療専門医のおかげで、穏やかな最期を迎える事ができた、というストーリー。 ・医師が強く勧めることは、患者さんやご家族とのパートナーシップを否定するものではなく、患者さんの価値観を第一に考え、その価値観を家族にとって適切な医学的文脈の中に置くことで…
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