外科医の説明技術
【話題になった論文】
Taylor, Lauren J et al. “A Framework to Improve Surgeon Communication in High-Stakes Surgical Decisions: Best Case/Worst Case.” JAMA surgery vol. 152,6 (2017): 531-538.
【内容】
・17人の外科医が、コミュニケーション技法として「ベストケース/ワーストケース」戦略について2時間のトレーニングセッションを受けた。
・高齢患者(年齢68~95歳、70%以上が2つ以上の合併症を持つ)との話し合いでは、患者と医師のパートナーシップを強調したり、患者の好みについて具体的に言及したりする傾向が見られた。
・「ベストケース/ワーストケース」戦略はFigure1の通り。手術をした場合としない場合において、最もよい経過と結果、最も悪い経過と結果、最も起こりうる経過と結果について6パターンを説明する。
【コメント】
・流石に普段から患者や家族に説明しているだけあり、外科医の説明技術は高いはず。彼らがさらに説明技術を磨こうとして、研究を行ったことは驚くばかり。
・研究そのものは小規模であることや実際に患者家族に伝わるかはともかく、直感的には非外科医にもとても有用な説明の仕方で明日からの臨床が変わるように感じる。
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