指導医が見ていること
【話題になった論文】
Vincent, Jean-Louis. “Give your patient a fast hug (at least) once a day.” Critical care medicine vol. 33,6 (2005): 1225-9.
【内容】
・ICU回診で突っ込むポイントを7つ。
・このゴロは、簡単、覚えやすい、要点を抑えている、声に出して質問することで多職種を巻き込むことができる。また多職種が医師に突っ込むことで、現状の把握にも役立つ。
・”ベッドサイドでのラウンドは重要であり、良いケアの一部です。多くの研究が、集中治療専門医による毎日のベッドサイドでの回診が、より良い結果をもたらすことを示しています”
【コメント】
・ビンセント先生の教育的なゴロ。ICU-testの概念といい、ほとんどの概念は以前にこの先生が考えつくされたんじゃないか?と思う時がある。
・”敗血症性ショックの治療は本当に困難である”とか”プロトコルは小規模病院のICUでは特に有用であるが、大規模な三次医療機関では効率が悪い”という記載があり、ビンセント先生も思うところがあるのだろう。大学病院の縦割り診療に苦しんだのだろうか。
・今はもっぱら、指導医が、レジデントが抜け目なく診療しているか?ということのチェックリストとして使用されている。
・フェローなりたてのときには、思考アウトプットのとっかかりとして、レジデント教育の際に声に出すとよさそう。指導医にとっては、簡単なゴロと一言で片付けられるそうだが、その背景知識+Up dateを知っておこうとすると結構大変だったりする。
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