集中治療の勉強・雑感ブログ。ICU回診でネタになったこと、ネタにすることを中心に。コメントは組織の意見ではなく、自分の壁打ち用。

集中治療医への提言:総合診療科を取り込もう!

2024年5月12日  2024年5月12日 

  【要諦】

 総合診療科→”集中治療科”というキャリアルート工作をどうですか!

理由は、総合診療科は内紛状態だからである。

メリットは、総合診療科を取り込むことで会員数が増やせる。


  【背景】

まず、総合診療科の内紛をご覧いただきたいと思います。

総合診療科は、集中治療科とよい親和性があると考えます。
プロブレムの抽出や鑑別診断を考えることは、(まだかろうじて)人の頭によって行われます。
鑑別診断が上がらないと治療方針や予後が立ちませんから、鑑別診断を考える武器をもつ、総合診療科とは相性が良いと言えましょう。

【具体的にどうする?】

1.内紛している病院総合診療医学会に、”プレゼンスを高めませんか?”と吹き込んで、手を結ぶ。

2.複数学会で新専門医機構にロビー活動を行い、早急に総合診療科→集中治療科の直登ルートを開拓。

3.見込みが立ち次第、病院総合診療医(専攻医)に”集中治療という飛び道具で、自身の価値を高めませんか?”と宣伝しつつ、専門医認定のハードルを病棟総合診療科が専門医を取れるような要件に調整する。


織田信長によりますと(図1)、外敵によって組織が硬直すると崩壊待ったなしです。同じ様に、内紛が起きた場合も組織が崩壊するまで続くことが想定されますから、まだ決着をみるまでに時間的余裕はあるかと思います。
(図1)登場人物は、”組織上層部が既得権益にしがみついたことなかれ主義の集まりであると崩壊しますよ、歴史は繰り返しますよ”と言っている。

ぜひご検討ください。

【コメント】

・学会にとって会員数は正義である。なぜなら、会員数が収入源だから。収入がなければ、例えば、ガイドラインを無償公開することもできなければ発言力も得られない。まさに、No margin, No mission。だから学会は収入源である会員数をなんとしても増やしたいはずである。

・今や乱立したプレデター学会と手を結ぶのは危険だろうが、総合診療科は1階部分なのでその心配もない。その上、総合診療科→集中治療科のルートが開拓されることで、総合診療科の会員数も増やせれば両学会にWin-Winである。総合診療科で専門という飛び道具を欲している皆さんにも選択肢が増えて、三方一両得。集中治療科は上手にやれば他科にも頼られて、面白みもあっていいですよ、どうですか総合診療科の皆様!(この頼られるから良い科というのは微妙な考え方であるが、現実的には頼られることもある。頼られるのを良いことに、質改善や患者安全改善がやりやすくなるは現実的で有用な一面)

・最大の問題は、新専門医機構が得体の知れない存在であるということ😇😇。専門医機構は最終的に各学会の先生方の新たなる主戦場となることが容易に予想されるので、それまでに総合診療科と手を結んでおくのはどうでしょうか!?とはいえ、集中治療学会の内情もあまり知らないので、若造が未来のことを語ったり集中治療学会に提言したりするとブチ切れられそうな予感が…する。

・出典元はドリフターズ。ヘルシング〜ドリフターズと、ストーリーは当然ながら人間のダークサイドに関して、登場人物が鋭い洞察を見せるのがよき。

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