2025年12月21日
2025年12月21日
診断することの難しさ ICUにおけるカンジダ感染の診断は、 真菌学的検査(無菌部位からの同定)+臨床症状(眼底病変または、臨床経過で感染が疑わしい中で説明不能の放射線検査所見)によってつけられる。 しかしながら、定義を満たして診断することについて独特な難しさがある。 事実、感染症症状出現〜診断して抗真菌薬開始までの中央値は最大8日と言われている。 診断が難しい原因は… 1.カンジダの血液培養陽性率が低い → 侵襲性カンジダ症はカンジダ血症+深在性カンジダ症の2つに分かれる。深在性カンジダ症は血液培養陽性とならないため、全体として侵襲性カンジダ症の血液培養陽性率は〜50…
気脳症でいつまでベッド上安静にする?
2025年12月7日
2025年12月7日
気脳症のマネジメント 気脳症とは、頭蓋内に空気が貯留することを指す。 症状は頭痛、嘔吐嘔気、めまい、痙攣、そして気脳が頭蓋内に入ってくるゴロゴロ音が聞こえる、などである。 一般的マネジメントとしては以下の保存療法で、2−3週間で85%が再吸収されていたという。(Surg Neurol Int. 2015 Sep 29;6:155. ) 患者を30°のファウラーまでとし、ベッド上安静 鼻吹き、咳、くしゃみなどのバルサルバの操作を避ける 鎮痛剤と解熱剤 浸透圧利尿薬 高流量酸素療法。ただし陽圧換気は避けてフェイスマスク5L/分で2 日間 投与。 (Statperlsには5日間と…
経鼻十二指腸チューブを盲目的に挿入する方法
2025年11月23日
2025年11月23日
経鼻十二指腸チューブについて ICUにおける適応は、胃の蠕動運動傷害があり、頻回嘔吐を起こす場合である。 メリット:誤嚥リスク減少、栄養投与できない患者では栄養投与量増加、 デメリット:ダンピング症候群を起こすため栄養のボーラス投与はできない、留置の手間がかかる、下痢や腹部膨満が増える、胃内逆流が完全に制御できるわけではない 盲目的挿入方法 そもそも盲目的に挿入してよいのか? 日本集中治療学会のガイドラインでは盲目的な留意に関して、”各施設で日常的に使用されている方法を実施することが推奨される”ということで、特に禁止とはしていない。 世界的には、看護師が盲目的に挿入…
ICUの3号液
2025年11月9日
2025年11月9日
ICUのメインとは 心臓外科術後、ICU帰室直後に”メイン 3号液40ml/hr”という指示がある。 おそらく、世には普遍的な指示なのか? 個人的統計によれば… やっているのを見た施設 2 やっているのを見たこと無い施設 2 やっているというのを伝聞した施設 1 そういえば記憶がない施設 3 そんなことよりICU帰室後にルーチンでボルベンが使われて困ってますという施設 1 ICUの3号液をめぐる研究 PubmedでSolita T3→3件、Sorita T3→1件、Sorita-T→1件しかない。 日本から発表された、抗癌剤のハイドレーションの研究では使用され…
SvO2を目標にした心原性ショックの管理
2025年10月26日
2025年10月26日
SvO2はショック患者の何を教えてくれるのか? A.SvO2はFickの法則を使って、COを推定する時に使用する。 Fickの法則の復習: 酸素消費量=酸素を送った量ー使われずに帰ってきた量 酸素消費量=VO2 酸素を送った量(含有量)=DO2=CO×Hb ×1.34×SaO2 使われずに帰ってきた量(含有量)=CO×Hb×1.34×SvO2 これを上記に代入すると、 VO2=CO ×Hb ×1.34 ×(SaO2- SvO2 ) 式を変形して、 CO=VO2/ Hb ×1.34 ×(SaO2- SvO2 ) VO2が一定と仮定し、動脈血液ガスでSaO2、Hbが一定ならばSvO2の変動はCOの変…
グレードエーが来ます
2025年10月5日
2025年10月5日
グレードA対応のアセスメント グレードAとは30分以内(ただし30分が訴訟になるようなルールとしては公的なものではない)に帝王切開で胎児分娩を行う必要がある状態のことであり、海外の文献ではGrade 1と記載される。 全身麻酔の際は解剖学的に気道確保が困難であり、低酸素→母体死亡のリスクがある。 実際、挿管が難しい症例が20〜50例に1件、挿管が実際に失敗する症例が300〜800例に1件。 よって、まずは本当に全身麻酔なのか(腰椎麻酔では困難なのか)?を検討する。 グレードAに対する全身麻酔の実際フローとその補足 (0.落ち着く。そして移動してパソコンを立ち上げる…
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